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作成日:2020/09/29

バックスキャッター

バックスキャッター攻撃の説明

バックスキャッター攻撃とは、ターゲットに大量のメールを送信する手法。
メーリングリストなどが狙われる。

今日ではメールセキュリティ強化によりスパムメールなどの送信はフィルタによりブロックされる可能性が多い。
そこでこの攻撃は"宛先不明"(バウンスメール)の戻りメールを悪用する。

手口は以下の通り。
大量のメールを送信する点は従来と同じだが、宛先はランダムに生成した適当なメールアドレスとする。
さらにこのメールはメールの送信者(From)や返信先(Reply-to)の情報を偽装して戻り先を攻撃のターゲットのメールアドレスとする。

ターゲットのメールアドレスに戻りが送信されるが"宛先不明"のメールはブロックされない。なぜなら送信元が正規のメールサーバであるからである。
よってこのメールはメールセキュリティを突破して配信されることになる。
ただしメールアドレスが1個だとスパム効果が薄いため、メーリングリストなどのアドレスが狙われる。

backscatterは"後方散乱"という意味。


対策


メールのセキュリティ製品にはバックスキャッター対策を施した製品がある。
例えば送信時にメールに何らかの印を付け、戻りメールでその印が存在するものだけ受け取る。
詳しくは各メール製品の仕様を確認すること。



【SOPHOS】後方散乱メール (Backscatter)/配信不能レポート (NDR) スパムについて
https://support.sophos.com/support/s/article/KB-000033533?language=ja

【IIJ】脅威メールフィルタ(脅威対策 / 誤送信対策)
https://www.iij.ad.jp/biz/smx/mail_filter.html






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