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作成日:2020/09/17
ヒープスプレー攻撃とはアドレス空間配置のランダム化(ASLR)を回避するための攻撃手法。主に"Use After Free"攻撃と合せて使用する。
Use After Freeは開放したメモリに対して(脆弱性により)再びアクセス、実行することが可能となることを悪用した攻撃のこと。
(1)メモリを確保→開放を行う。
(2)他のオブジェクトでメモリを確保し不正なコードを記録す。(1)で開放した付近に不正なコードが記録される可能性が高い。
(3)脆弱性(不具合)を利用し、(1)のアドレスからプログラムを実行する。(本来はアクセスできない)。以上により不正コードが実行される。
この場合、(3)が必ずしも成功するとは限らない。不正な命令コードが配置されている場合、アクセス違反が発生し終了してしまう。
そこであらかじめ大きな範囲で何もしないコードを(スプレーのように)記録しておけば、そこのコードが実行されてもアクセス違反すること無く次ぎのコードが実行される。
参考:Use After Free 攻撃
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