Rapport とは、インターネット経由でオンラインバンキングを使用する場合に、あなたのパソコンとオンラインバンキングシステム間の通信を保護するセキュリティソフトです。無料で提供されます。使用するには、使用許諾が必用です。
2015年3月15日
インターネット技術の発展により、街中の銀行店舗に出向かなくても他者の口座へ簡単に送金が出来る時代になりました。しかし反面、他人の銀行口座のパスワードや暗証番号を盗難すれば、簡単に他人の財産を盗むことができる時代になりました。
(1)銀行口座のパスワードや暗証番号は、あなたのパソコン上のでキーボード入力により送信されます。
(2)送金先の口座や送金額は電子データとして、銀行のオンラインバンクに送信されます。
もし悪意のユーザが(1)あるいは(2)を容易に盗難することが出来れば、あなたの口座に不正にログオンし、自分の口座に送金したり、あるいは送金先の口座を自分の口座に改ざんし不正に資産を奪うことが出来てしまいます。
(1)や(2)のような攻撃手法をキーロガー、中間者攻撃(マン・イン・ザ・ミドル)、マン・イン・ザ・ブラウザなどと呼びます。
Rapportを使用すると、パソコンとオンラインバンキングシステム間の通信が保護されるようです。
Rapport をインストールすると、IEのブラウザバーに以下のアイコンが表示されます。
保護されていないURLの場合、IEのアドレスバーの色は以下の通りです。
インターネットバンキングなど、保護されたURLにアクセスした場合、IEのアドレスバーの色は以下の通りです。
Rapportのダウンロードはこちらか。
原則として、Rapportは他社製品のアンチウィルスと共存して動作が可能なようです。著者の環境でも、Rapport と TrendMicro
ウィルスバスタークラウドは同時に問題なく動作しています。
Rapport のサイズは小さく、消費メモリも比較的少量です。おそらくRapportをインストールすることにより、システムの性能が劣化することはないと思われます。
以下、tasklistにより 関連モジュールの消費量を表示した結果です。メモリはワーキングセット(仮想メモリトータル)です。
C:\>tasklist | findstr Rapport
RapportMgmtService.exe 1044 Services 0 27,948 K
RapportService.exe 3336 Console 1 40,392 K」
Rapport は自動的に更新されます。また手動で更新することも可能なようです。