[ホーム] > [セキュリティ用語の違い一覧] > [flood 攻撃とは | 10種類の攻撃パケットとその対策]

flood 攻撃とは | 10種類の攻撃パケットとその対策

作成日:2020/08/29 更新日:保存日(自動計算)

このページではインターネットシステムへの攻撃である foold , リフレクション攻撃の種類とその対策に関してまとめています。簡潔に表形式でまとめています。

flood攻撃とは


これらの攻撃の特徴は UDP プロトコルを使用する点です。TCPと異なりUDPは投げっぱなし(コネクションレス)である点より送信元のIPアドレスを偽装しやすくなります。この点を悪用し「送信元のIPをターゲットIPとして偽装し」、大量の増幅した応答パケットを送信元に送付することによりパンクさせます。これによりネットワーク機器の処理がフルになり機能が停止あるいは停滞してしまいます。

(注意)分かりやすく簡単に記載しており、一部の環境や分野では記載内容が異なる可能性があります。あくまでも参考程度でお読みください。

比較表

比較は以下の表の通りとなります。

説明Syn FloodFIN FloodICMP FloodDNS FloodWSDiscovery FloodARMS ReflectionSNMP FloodNTP Flood
概要Syn(接続要求)パケットを大量に送付。
FIN(切断要求)を大量に送信。巨大なICMP(PING)パケットを大量に送付。
大量の名前解決のためのリクエストを送信。ランダムな名前の解決を要求。キャッシュヒットせずDNSサーバへ負荷をかける。

WS-Discoveryを悪用した攻撃。このプロトコルはUDPでLAN上のデバイスを検索するプロトコル。送信元IPを偽装し、結果を増幅させてターゲットのIPへ大量のパケットを送り込む。
ARMS(Apple Remote Management Service,3238/udp) を利用したリフレクションタイプの攻撃。
管理プロトコルであるSNMP (UDP) を悪用した攻撃。
リクエストより応答が大きい点を悪用した攻撃。

時刻同期プロトコルである NTP (UDP) を悪用した攻撃。特に NTP の機能の一つである monlist 機能を悪用する。これはNTPサーバが過去に通信した機器の一覧を戻す。リクエストパケットと比較して応答が大量になる(場合によっては200倍)ため悪用される。
使用プロトコルTCP の Syn パケットTCP の FIN パケットICMP (PING)DNS (UDP)WSDiscovery Flood (UDP)ARMS (UDP)SNMP (UDP)NTP (UDP)
参考URL/security/cyber-attack/Syn-flood.html/security/cyber-attack/Ping-Flood.html水責めとは
https://securitychecklist.net/security/cyber-attack/DNS-Water-Tortune.html
主な対策
(BCP38 , WAF 導入した上で)
・Syn flood 対策機能のある OSを選定する。
・インターネットとの境界で監視、遮断ソフトを導入する。
・Fin flood 対策機能のある OSを選定する。
・インターネットとの境界で監視、遮断ソフトを導入する。
・ルータやFirewall でブロードキャスト向けのPINGをブロックする。
・OSの設定でICMPの応答を無効化する。外部からのIPアドレススキャンにも有効であるため無効化は重要。
・DNSソフトウェア(BINDなど)の最新版へのアップデート
・自ドメイン管理以外のドメインに対する再帰的問い合わせの拒否
・短期間での同一IPからのリクエストは破棄する。
・問い合わせ可能なクライアントの限定
・該当ポートのブロック(UDP ,3702番)
・該当ポートのブロック・組織外からのSNMPポート(UDP ,161番)をブロック。
・デフォルトからSNMPコミュニティ名を変更(public , private から他の名前に変更)
・SNMP v3を使用する
・monlist 機能の制限
・NTP サーバ対策パッチを適用
・NTP サーバ管理者は問い合わせ元を限定(オープン NTP サーバの禁止)


参考:
リフレクション攻撃(アンプ攻撃)を防御する方法
https://www.a10networks.co.jp/news/blog/how-defend-against-amplified-reflection-ddos-attacks.html

[ホーム] > [セキュリティ用語の違い一覧]
,







【注意】本ページは著作権で保護されています。内容は何人も補償しません。時間的あるいは金銭的損失等、一切保証しません。

理解しやすく記載されており、一部不正確な記載がある可能性があります。ご自身の責任で参考にしてください。